うつ病と「怒り」
私は20年選手の長距離うつ病患者なのだが、急性期に比べれば今はなんとかやっていられるだけの余裕がある。
その余裕はどうやって作られたか。
夫が「仕事辞めたら?」と言ってくれた。
それがなければあの地獄の仕事から抜けられなかった。
そう、地獄。
私を無駄に試そうとしたあの人。
辛くて苦しいのを横目で見てたのにフォローもなかった上司。
褒められるでもなく、ただ後ろから襲いかかる仕事をなんとかこなすしかない、モチベーションの保てない状態。
潰れて仕事を休めば、迷惑そうな顔をされる。
挙句、別のところへ移動したら「頭のおかしいの」扱いでいじめられる。
日々生きるのに精一杯で、ふと力を抜くと「死んでしまいたい」とか考えてしまう毎日。
生きていても意味ないじゃん。
私は私のことが嫌い。すぐに疲れてしまう私が、いじめられても文句が言えない私が、薬を飲んでいる私が、死にたいと思う私が。
めちゃくちゃに怒りを覚えていた。
ここにいないほうがいいじゃん。
今。
相変わらず薬を飲み続け、ドクターストップという名の免罪符をもらって仕事をやらず、好きなことだけして生きている。
それは多分、適応障害を起こして辛い思いをしている夫には、うらやましいことなのだと思う。
夫は、会社のシステムとか仕事のやり方とか人間関係とか、なにやらいろいろ辛くなっている。
説明するのは難しい。私は彼ではないし、彼は私にそれほどキチンとした状態の悪さを訴えない。
なのに「朝が辛い、しんどい」「肩が凝った」「頭痛がする」など、私に訴えてくる。
イイコイイコしてあげると納得してまた立ち向かっていく。
私の方こそ、散々夫に迷惑をかけているだろう。 結婚して10年、そのうちの結構な年月私の「辛い、死にたい」に耐えてきてくれている。
それでも、今日みたいに私もまた泣きそうだったり、死にたくなってたりするのに「今ストレスで自分のことしか考えられない」と言われると、まぁそうだよねー私のケアをしてくれる人なんかいないんだよねーってなる。
死にはしないだろうけど、死にたい。
夫は私とのスキンシップを好むが、私はいちいち触ったりしなくちゃならないことが嫌い。
それでも彼の安心のためにやっている。
我慢したくない。
私もナデナデされてヨシヨシって言われたい。
「お前はよく頑張ってるよ」と言われたい…。
疲れた。
今日は余ってる薬をちょっと飲んで、寝ちゃうに限るかな。